2002年

 今朝10時過ぎ洲崎に戻っているナベヅルを確認しました。手持ちアノールはなかったけれど、雑穀を食べる行動等、間違いなくこのコーナーの「主人公」でした。これまで、洲崎内や、その周辺での飛翔目撃談はありましたが、いずれも数十〜百メートル程度の話で、上空を飛びすぎる姿は目撃されていませんでした。小さい島で、比較的人気者であること、今回の事例で、アオサギ(ごく少数ですが冬に来ます)との区別を覚えた人も多いことから、島内大移動をしていれば目撃例が出そうですが(別の場所で、行ってみたらアオサギだった2例除き)、確実な情報は今までありませんでした。昨日は、いったい何処まで飛んで引き返してきたのでしょうか? 父島を越えて北へ(兄島瀬戸の方)飛び抜けたところまでは目撃しているのですが・・・・.父島をすぎても、すぐに真北に連なる、兄島、弟島です。次の聟島列島までは50km以上。いずれにしても、父島列島くらいなら、簡単にひとっ飛びという体力、体調であることはわかりました。上空から、父島を眺めたら、小さいながら川のある北袋沢(サギ類が集まる)や、南袋沢の方が魅力的なのでは、とも思うのですが、これからも洲崎に居続けるのか? 頻繁に飛び回るようになるのか? 注目の第二部開幕です?

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突然ですが、今日、12月25日の夕方過ぎに、「今日のナバヅル」の主人公は、北へ向かって父島上空を飛んで行きました。偶然、洲崎で真上を飛ぶ個体を見て、その後、移動した清瀬から、確かに、父島より北へ(すぐに兄島・弟島ですが)向かって飛び去るナベヅルを目撃しました。さあ、新年を迎えずに、このコーナーは突然のフィナーレを迎えるかもしれません。
明日26日午前中に、もう一度洲崎周辺を見て回りたいと思います。
思えば、今年の12月、小笠原は異常なほど暖かく、また11月最後の台風直撃後の林の再生(芽吹き)もあり、ここ数日は本当に里山の春、新緑の季節といった状態でした。時は来た! 春到来と、思ったのでしょうか。
もし、北へ向かったのならば、流されながらも小笠原へたどり着いた強運を生かして、また、どこかへたどりついて欲しいものです。このポカポカ陽気も今日で終わり、明日からはいよいよ小笠原も本格的な冬型になり、海も山も大荒れに生るようです.ガンバレ、ナベヅル!
==========ナベヅル飛翔目撃の状況==========
16時過ぎに洲崎へ行く。周辺を探すがナベヅルの姿はない。車から顔を出した時、偶然、移動する影を感じる.飛び出ると、真上、30〜40mくらい上空をまっすぐ首をのばして飛んでいく、まぎれもないナベヅルの姿。しかもシルエットがほとんど動かない滑空体制!? 本気モード? これが16時19分。
「あの高さでは近くには降りない! 二見湾を越えて反対側の大村だ!」と車を走らす。ところが奥村で見つからない。清瀬交差点をまがり水産センターにさしかかり振り向くと、まさに、兄島側へ消えゆくところであった。ツルのミミズ確保の大恩人の一人であるJさんが、よく見ていた。海(二見湾をこえて)から飛んできたツルは、清瀬交差点・小笠原高校あたりの上空からやや宮之浜道方向に食い込み、そこで右に方向を変えて、再び清瀬から兄島へ抜けるコースへ飛び去った。あたりの地形から考えて飛翔高度はすでに80〜100m近かったと思われる。16時32分。

 雨/曇り.今日は行くのが遅くなり薄暮もすぎてかなり暗かった(17時すぎ)。「もう徘徊はしていないだろうけど、念のため」と行ってみると、ダンプが去った洲崎の広場の真ん中で、まだトコトコ歩いている.試しにと、アノールを走らせてみると、すぐに気づいて追いかけてGET。なるほど夜目が効くというのは本当で、人にはまったく見えなくなった地面の上で、8アノールを完食。暗くて写真は撮れませんでした。
=====ナベヅルは鳥をおそうか?====
以前、11月上旬の目撃例として「鳥の死体を食べていた!?・・・」というのをご紹介しましたが、このたび、詳しい状況が聞けました.11月7日に、複数の人によって目撃された、その事件?は、なんとナベヅルがシギ・チドリ(トウネン)類

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水たまりで水を飲む

朝方、いい天気?と思いきや、その後大荒れの雨と風の一日。ここ数日変わらず春一番の時期のような、太平洋岸・伊豆大島で積雪がある時のような荒れ方が続いています。今日はひさびさの14アノール。逃げられることもなく、食べきりました。雑穀もよく食べていました。先日、雑穀を食べるのを観察していたら、穀粒を嘴の先ではさむやいなや、すごいスピードで口の奥の方に放り投げるように食べていました。そのスピードがすごく、そんなに一気にいって大丈夫なのかいな?と思ったら、ふいに止まり、首をあげました。これまでは時々、首をあげては当たりを見回し警戒しているのだろうと思いましたが、その時、偶然、首の横を丸い固まりが下がっていくのが見えたのです。じっと見ていると、ツルはこの動作を繰り返し、首をあげるその度ごとに、首の横を丸い膨らみ(500円玉大かそれより大きい)が、下がっていくのが確認できました。どうやら一気に、口にほおばって、ある量になってから、ごくぅううううーーーーっ とやるようです。写真は、水飲み。嘴ですくうようにして、このようなダンプ道の泥水をよく飲んでいます。

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風雨の激しい中、徘徊するナベヅル

低気圧の通過。強雨やがて曇り。夕方から稲光。
午前中、瞬間では10m以上!と感じる横殴りの暴風雨になる中、ナベヅルは、いつものごとく州崎を歩きで徘徊していました。風雨が本当に強くなる瞬間には、その場で静止し、しばし立ちつくすといった案配でした。雨の中、8アノールを平らげて再びゆっくりと雨中探索に歩き出しました。
=====これまでの経過 第三部=====
11/26〜28
通過後も、台風一過とはならず不順な天候が続いた。変わらずミミズ主体の給餌をするが、エサの確保に苦労し始める。この頃、アイボ(当研究所)主催で島外の昆虫研究者の講演会を開催。「ここ数十年で外来種のグリーンアノールが父島・母島の固有昆虫相を、いかに壊滅的に食い尽くてしまったか」といった内容で、後日、先生や小学生の有志などが、学校周辺のアノール数十匹を捕獲してくれた。試しに、これをナベヅルに与えたところ、最初の2匹については やや食いが悪かったが後は猛然と捕食するようになった。動く生き餌が、傷病鳥獣に栄養的にも精神的(?)にも劇的な回復をもたらす(キッカケニナル)ことがあるが、ナベヅルへのアノールはまさにそれで、スタスタ歩き回ったり、羽ばたきをしたりといったことが頻繁に見られるようになった。このころ、洲崎の中で、数十メートル程度を飛翔していたという目撃談が二例ある。ちなみに、アノールは在来のヤモリに比べて、動きが敏捷で捕まえるのは、なかなか難しい(子供はうまい)。サギや、イソヒヨドリが捕まえているのも目にするが、サギなどでは失敗するのもたまに見ることがある。
ナベヅルは、3日程度で完全にコツをつかみ、最初は、猛スピードで逃げられ、ダチョウのごとく追い回していたのが(最初の一撃に失敗、そして捕まえても、また逃げられる という具合)、はじめの一撃で動きを止めて、ほとんど走り回らなくなった。これをキッカケに以降、知り合いにはアノールの捕獲を呼びかける。
この後は、11/29からのHPに掲載のとおりです.


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