レスキュー

父島境浦で、飛べない鳥がいる との連絡。行ってみると、巣立ち直後のオガサワラヒヨドリのヒナが見守り人に囲まれて、親鳥と会えない状況。事情を説明し、鳥から遠く離れて、見て見ぬ振りをしてもらいました。周辺を飛び回る親鳥は、しっかりヒナを認識していたので、ヒナ近くに降りる親鳥を確認し、その場を離れました。

アナドリの保護、放鳥。小笠原の小型海鳥の代表種。ウミツバメ類とよく似ていますが、ミズナギドリの仲間です。これから産卵を迎える時期。無事に巣穴に戻ってほしいものです。

敷地の樹木を伐採していたら、落とした高枝に巣がついていて、その中にヒナがいた! そんな連絡がありました。まだ、羽根も生えそろっていないメジロ。この日から人工育雛がはじまりました。

オナガミズナギドリの保護がありました。多くの場合、春先の成鳥の飛来期と、晩秋の巣立ち期の不時着がほとんどですが、ちょっと珍しいタイミングです。この時期は、春に繁殖地に飛来した後、8月の産卵までの間、長いハネムーンと呼ばれる季節です。額にはしっかり、ぶつけた跡が! でも、無事に相方の元に戻れ!

とくにBonin Petrelの姿は陽焼けや羽先のスレもなく、とてもきれい。

過去の南硫黄島調査では、6月に綿毛のヒナや、巣立ち直前の個体が観察されており、
もしかしたら、巣立ち個体の可能性もあるかもしれません。

まだ、不明点の多い彼らの生態です。

シロハラミズナギドリ Bonin Petrel