レスキュー

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6月18日の入港日、出迎えの人たちが集まった二見港岸壁で、ははじま丸への通路沿いのライト足下に、ポンと鳥が落ちていました。飛翔しているそのままのきれいな姿。どなたかが見つけて置いてくれたのでしょうか?
少し褐色がかっているけれど「黒アジサシ」。額から頭部にかけて白灰色なので、遠目にはベレー帽をかぶったように見えます。
夏場に宮之浜や釣浜、小港など外洋に面した湾口でたまに見かけます。フォッフォッフォッと羽ばたいて横切ったり、岩場にポンと止まっていたり。
火山列島には「ヒメクロアジサシ」も繁殖しています。以前、硫黄島の墓参に参加したとき、監獄岩の周りで両種の混成群を観察することができました。
図鑑では「ヒメの方が黒み強い」となっていますが…一緒に混じって飛んでいると、ヒメの方が一回り小さく見えました。 落ちている鳥がいたら、ご連絡ください!!

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羽根の外側に白斑が目立つ

先の南硫黄調査で、調査隊員の上に次々と降ってきたのがこのクロウミツバメ。現在判明しているコロニーは世界中、他にありません!! 名前の通り、ツバメのような先割れの尾羽。シロハラより、アナドリよりゴツい額。この個体は56g、黒い鶏卵に脚が付いていると想像してください。しかも、水掻きは対サイズの割に大きい。その策餌の様子は船乗り曰く、「海の上を歩いて、魚をつかもうとしている」。シロハラは旋回しながら高度を上げ、進むべき方向を確認してす〜っと消えていきます。それに対し、クロアジサシはヒラヒラと湾内を旋回しながら海面から少し上がったり下がったり・・・海面すれすれで瀬戸へ出て行きました。
なお昨年も同時期、同とびうお桟橋でクロウミツバメが保護されています(2013/ 05/ 13,by OWA職員 Thnks!)。今回は、入港日に出発準備で忙しいDiving船スタッフが保護してくれました。ありがとうございます〜!皆さんも、お散歩がてらor帰り道にちょっと寄り道してみてください。そして万一、漂っている鳥がいたらご連絡を!!

鳥獣RESCUE&「あかぽっぽダイヤル」080-2035-807

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US機のようなプロポーションで、海面を走って離陸!!

小笠原では春と秋の2回、曇った夜空から鳥が降ってきます。秋はおなじみ、この海域でよく見られるオナガミズナギドリの巣立ち個体。一方の春は、繁殖のために島周りにやってきた親鳥たち(アオウミガメに重なりますね!)。種類はシロハラミズナギドリがメインですが、父島ではセグロミズナギドリが混じります。

シロアリ羽化の翌朝は、いつもに増して鳥たちが道路に降りてきます。メジロもイソヒヨドリも、そしてハシナガウグイスも・・・シロアリは彼らにとって最高のタンパク源!? 車道は餌が探しやすく、端の溝にはシロアリがたまっていて、こんなに効率の良いレストランはありません。15年前は・・・お腹パンパンになって、来るとき通ってきた金網にはまって死んでいるオオヒキガエルもいました。体長15cmあまり、最近このサイズは目にしません。1512シロアリ羽化第一波140422の翌々日、宮之浜道〜扇浦間で3羽のメジロが轢かれていました。。。鳥に優しい運転をお願いします。ただし、対向車線にはくれぐれもご注意ください!!15121512鳥獣レスキュー【IBOあかぽっぽダイヤル】 080−2035−8078 / アイボ 2−37791512

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まだ生毛がポヨポヨ・・・
このガマグチが雑食のイソヒヨドリ!

メジロに続いて、イソヒヨドリの巣立ちが始まりました。親よりもトーンの高い、ヒナ鳥の声が聞こえてきます。少し飛べるようになったヒナが次々と巣から飛び出し、あちらこちらから餌をねだって鳴いています。巣から落ちたヒナを見つけた場合は、まず辺りに親鳥がいるかどうか確認しましょう。
1) 巣に戻す!あるいは、近くの樹上など安全な場所に置く。
ポイント: 短時間なら、人間が触っても、親鳥はちゃんと育ててくれます。作業はくれぐれも安全第一で!
2) 空き箱などで仮巣を作り、巣の近くの安全な場所に置く。
ポイント: ネコやネズミが入りにくい高さ/雨が当たらない場所/車が通らない場所
安心してください。巣の中でなくても、ヒナの姿がわかっていれば、かいがいしく親鳥が餌を運んでいきます。人も鳥も「子どもは親が育てるのが一番!!」
なのですが・・・近くに巣がない、親鳥がいない、風雨が来そう・・・迷ったときは、すぐご連絡ください!

鳥獣レスキュー【IBOあかぽっぽダイヤル】 080−2035−8078 / アイボ 2−3779

お困りの方は、、、
イソヒヨドリの場合、換気扇のダクト(特に、30×30くらいまで)が好きなようです。今シーズンの巣立ちが終わったら掃除して、ネットを張ってしまいましょう!