最新情報

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また虹彩が黒色の若鳥。
成鳥は黄色に変わります。

3月上旬、母島でオガサワラノスリが保護されました。母島の鳥獣保護員さんから父島の保護員さんの元へやってきました。よくよく診ると左翼の内側付け根部分に開放骨折の痕、別のお仕事で島に来て頂いていた天野先生による往診が開始されました。骨折部分の矯正はせずに、テーピングによる固定での根気のいるケアが開始されました。下旬には小笠原支庁により設置された屋外ケージに移動させ、野生復帰を目指す一時飼養が開始されました。

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大晦日の夜。自然ガイドさんから電話がありました。「ナイトツアー中に不自然なオオコウモリを発見した。樹上で動けなくなっているのかもしれない。」大晦日の夜でしたので、IBO事務所には、ふだん野生鳥獣にかかわっているメンバーがガヤガヤ揃っておりました。さっそくみなで出動。現場では、トラベラーズツリーの分枝部分に、腕の根元を深く挟み込んで、グッタリしている亜成獣がおりました。4〜5mの高さがあり、通りがかりのガイドさんたちの協力も得て、なんとか救出に成功しました。挟まっていた腕は鬱血で腫れ上がり、逆関節状態でぶら下がっていたために、間接や筋の機能渉外が心配されました。保護個体は、衰弱も強く、3日間ほどは眠り続けました。ケアのかいもあり、1週間頃にはケージ内を動き回るようになりました。

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おちびさんは♂でした

朝、小笠原支庁の野生鳥獣の担当者より、「駐車場でオオコウモリを保護!」と連絡が入りました。手のひらにのるサイズ。親と共に行動している可能性が疑われる幼獣で、地上での保護状況から、飛来していた複数集団から脱落した(親からの誤って落下)ことが考えられました。体温低下等もあり、衰弱もみられることから、補液、保温等のケアを開始しました。

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アカアシカツオドリは、船舶のマストなどに降りるのが大好き。

いつも、海鳥情報や鳥の保護でお世話になっている観光船の船長さんから、「船にアカアシカツオドリが乗ってきた!」との連絡がありました。聟島列島のドルフィンツアーの帰路、船に近づいてきたアカアシカツオドリが、船長のすぐ後ろのアームにとまり、そのまま一緒に父島までやってきた! というのです。「いままで、長年船長をやってきたけれど、船長冥利に尽きるよ! お客さんもみんな大興奮だったよ」と、興奮気味に船長が話してくれました。そりゃ、そうでしょう! すぐ後ろに真っ白な大型海鳥を従えて? 船を操船する気持ちは、最高だったことでしょう。「万が一、弱っているようだったら、お願い」という笑顔の船長さんでしたが、夕方の父島湾内に係留された船でしばらく翼を休めると、元気に何処へか飛び去っていきました。

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何羽ものメジロたちが、
1日じゅうここ(バナナ)を離れない。

台風の続編です。山では吹き付けた潮風のために、数日で潮枯れがはじまり、1週間たたずに、枯葉だらけの山になってしまいました。同じく台風で叩かれたバナナを事務所につるすと、食料難のメジロたちが一斉に集まってきました。