2003年

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日課のアノールはいまや必須栄養

お久しぶり。「今日のナベヅル」は今日から復活です。このコーナーをお休みしている間は、冬型の気圧配置のもと北よりの風が冷たい日が続いていましたが、今日はひっさびさの高気圧(ややへり)。ポーカポカでした。さて、主人公はこの寒かった4日間を、ずっーとアノールを届けてくれているM農園のおかげで、少ないながらも4、2、2、3アノールと穀物で乗りきりました。今日は5アノール。ポカポカで動きの俊敏なアノールが、あわや逃げ切るかという場面もありましたが、必死で食べきりました。小笠原は現在、唯一の交通機関「おがさわら丸」の年に一度のドック中で、11日に船が出てから明日で1週間になります。明後日はいよいよまちにまったひさしぶりの入港日。今年のドック中の代船は東海汽船の「かめりあ丸」です。と、今日はちょっと脱線、明日からまたよろしくお願いします。

 今日も曇り。今日はNONアノールで、10ミミズと雑穀。二見湾にオオセグロカモメらしき姿が飛んでいました。ナベヅルの近くに、キョウジョシギがチョコチョコ。ひと風吹けば、大型猛禽が見えてもいい頃合い。さて、昨日お伝えしたように、明日から17日まで「今日のナベヅル」はお休みします。この2日で、ナベヅルがどこかにいるらしい、見たい! という声が再びチラホラ聞かれ始めています。再三お伝えしているとおり(と言っても島の人は、あまり島のHPなんか見ないよね)、昨年とはことなり、今のツルは神経過敏になっています。私たちも、そのような声に出会った時に限って事情をお話していますが、島にお住まいの方で、もしも身近なところで、ナベヅルの話が出た際には、今は近づかない方がいいようだよ、とハッキリ教えてあげてくださいませ。みなさまのご理解、ご協力をお願いします。

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お休み中も餌はもらえるの

今日は曇天、霧雨の天候で、夕方ナベヅルのところに行った時に、ちょうど父島全体にガスが降りてきて、シトシト降り出した。この時期には、かなりデカめの2匹を含む12アノール、4ミミズ、雑穀を完食.デカアノールのパワーに、一度は取りそこね、あわてて大走りする瞬間もあった。それにしても、M農園をはじめアノールやミミズを集めて下さる皆様。本当に感謝します。ところで、明後日の13日から17日まで、このコーナーはお休みします。研究所スタッフが他の島へ調査に行くためです。残留する給餌見習いスタッフ?に、人の個体識別用の上着と、ちょっとした技(というか自然に出来上がったツルとの暗黙の了解?)を伝授して、給餌は継続します。可能であればupするかもしれませんが、基本的にはお休みします。少しの間、ごめんなさい。

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知らんぷりしながら見守って…

今日は、久しぶりのポッカポカ。海も1月とは思えない凪ぎで、船で出れば真っ赤に日焼けすること間違いなし。この陽気にお昼休み気合いを入れてアノール獲り。お気に入りの捕獲場所は、街路樹になっているタコノキ。葉っぱのすき間からひなたぼっこに出てきているのを狙いました。思い切りが大事だけど。トゲが刺さるとこれが痛い。そんな7アノールと雑穀を「今日のナベヅル」は食べました。
さて、今日は、みなさんにちょっとお話があります。年末に洲崎で行方不明になって以来、あらたに「町のはずれ」に出現し、どうやらそれが安定してきていることはお伝えしています。が、最近は地名を出していないことを、きっとみなさんもお気づきだと思います。ご想像のとおり、おそらくは年末の「賑やかさ」で、ツルは神経過敏になりました。今の状況で「また、こっちにいたよー」と人が集まると、今度はどこへ飛んでいくかわかりません。年末年始の観察からは、やはり自前のエサ獲りだけでは足りないようです。かといって、良かれや可愛さでエサをあげても、今では逆にツルのためにはなりません。九州では、はやいものでは1月の後半には北帰行が始まります。ここまでナントカ無事にきたツルですから、これからはなんとか無用なプレッシャーをかけずに「そっと知らんぷりをして」見守りたいと思うのです。どうかご理解下さいませ。
時期的にも、「今日のナベヅル」はしだいに佳境に入っていくものと思われます。これからは、ナベヅルの明日を占う、いろいろな状況についてもお伝えしていきます。

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町はずれのナベヅル

昨日は曇天ながら久々のべた凪ぎでした。今日は山にガスがかかり、霧雨がひっきりなしに降ってくるそんな一日でした.ナベヅルは昨日も、今日も町のはずれで見ることができました。昨日は4アノール+穀物.今日は3アノール+穀物で、写真のように、給餌をする私を認知して近づいてくるのですが、以前はまったく気にしなかった車のドアの開閉の音、エンジン音、人影に明らかに毎度動きを止めて反応するようになったのは、年末からの明らかな変化です。こんな具合なので、年始の再発見からはずっと一人で、11月当初の給餌開始時期のように接しているのですが、昨日と今日、距離を開けて2人で行ってみたところ、落ちつかず明らかに警戒している様子です。この変化は毎日見ているから比較でわかる部分が大きいのですが、人がほとんど近づかないこの状況を維持することが大切になっています。


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