2005年

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ハジロクロハラアジサシ(10/19撮影)

傷病ばかりでなくて、少しブレイク。母島で撮影したハジロクロハラアジサシです。旅の途中で立ち寄ったのでしょうか。父島のバードウォッチャーからも、同時期に複数の目撃情報が寄せられています。小笠原では、たまーに(数年に1度くらい)目撃されます。

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仲間の元へ元気にこぎ出す放鳥時の姿

父島の集落地内の路上のわずかな水溜まりで、じっと動けないでいるオナガガモ♀が運ばれてきました。胸に肉はほとんどなく、長旅による極度の衰弱と思われます。この季節、小笠原には多くの渡り鳥が立ち寄ります。完全とは言えませんが、数日間の静養と栄養補給の後で、仲間数羽が滞在中の八瀬川に放鳥しました。

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発見されたムナグロの死体

父島北部で鳥の死体の連絡。広い芝地のへり、防風・防砂林のある陰で冬羽に換羽をはじめたばかり?のムナグロが死んでいました。身体に残る傷跡から、おそらく背中に一撃された後、胸筋を一口程度かじり獲られたものの、本格的に食べるには至らずそこで捨てられたそんなかんじでした。広い芝地やグランドの真ん中であれば、このような個体はでませんが、その外周部、とくに木や建物、丈の長い草など芝地とモザイク状になるところで、このようなケースがままあります。鳥の死角が増えるし、ネコもわかっているのでしょう。

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運び込まれたメジロ

父島扇浦から道路側溝の中で動けなくなっているメジロが運ばれました。嘴や頭部に体液が固まった後もあることから、激突・負傷して動けなくなっている可能性が考えられました。場所から交通事故の可能性が高そうです。この個体は、残念ながら間もなく死亡しました。それにしても、8月末までに、台風の襲来は皆無と言って良い状況です。梅雨の長雨はすごかったですけれど・・。台風がなかったため(の餌条件)でしょうか。メジロやヒヨドリの繁殖回数、というか、巣立ちヒナを集中して見た時期が、3度になりました。調査をしていないのでわかりませんが、今年はメジロやヒヨドリが持ち込まれる件数が多い背景に、そもそも例年より多く孵化している可能性がありそうです。

THASNKS ホテルホライズン

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ネコにやられた傷

再び、ネコにやられたトラツグミが持ち込まれました。右翼の肩から翼角の間を何度か噛まれたようで、複雑骨折状態でした.出血もあり、残念ながら死亡しました。地上徘徊性といえば、ネコの捕食が最も心配されるのがアカガシラカラスバトです。ネコは自分の気に入った場所まで獲物を運ぶので、山の中では死体の発見が難しいことが予想されます。死体の情報も重要です。なにか見つけたら是非i-Boまで.