2023年

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一昨晩、保護がありました。小ぶりの身体にごま塩頭のシロハラミズナギドリ。英名は Bonin Petrel。彼らの不時着がはじまると、小笠原の春到来と、暦がひとつ進んだことを実感します。現在、繁殖が確認されているのは南硫黄島。北之島でも散発的な確認がありますが、安定的な繁殖は確認されていません。森林性で小型なので、ネズミの侵入した島では繁殖が困難です。毎年末11月〜12月に巣立つオナガミズナギドリに比べると圧倒的に、不時着も少数ですが、2月から8月くらいまで、時々保護個体が出ます。とくに天気が悪く、島灯りが、低い雲底を照らしている夜は要注意です。米軍時代までは、ウィロウィロというかわいい呼び名もあったようです(白黒タイプの小型ミズナギドリの呼び名として)。真冬から春にかけての不時着は、やや少ないながら、シロハラミズナギドリ、オガサワラヒメミズナギドリなど、希少なメンバーが交じります。危なそうな夜は、ぜひ気にしてみてください。見つけたらアイボレスキューダイヤルまで。


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