最新情報

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シメ(左)イカル(右)

珍しく、最近こまめに更新しているこのコーナーですが、それだけ珍客が多い、のです。一昨日、父島で拾われたシメの死体が届けられました。年によりますが、この頃になると見ることがあります。一昨年だかは、扇浦のモクマオウの樹下で複数がしばらく滞在してました。今のところ、まだ、観察例はこの1羽のみですが、他にいてもおかしくないですね。また、同じ日に、夜明道路でイカルも見ました。こちらも1羽でしたが、個人的には小笠原での初観察でした。2羽も続けて大きなフィンチ嘴の鳥を見ると、こう思いました。「もしも、オガサワラマシコが絶滅せずに、今も生き残っていたら・・山歩きももっと楽しいものだったろうなぁ

thanks Mr.Mathumoto

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交通事故にあったムナグロ

お隣の奥村グランドには、沢山のシギチドリ類がいた。衰弱している個体は、それだけネコや交通事故に遭う確率が高くなるだろう。

thanks MORIsan

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尾羽がまだ伸びてこない。

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ケージ内で羽ばたくガーコ

はやいものです。もう、11月になってしまいました。父島は大神山神社例祭の真っ最中。今日は御輿が町をゆき、昨晩、一昨晩は奉納相撲が行われ、熱く盛り上がりました。さて、レスキューも思いがけず盛り上がっています? ガーコは強制給餌により、順調に体力を回復、ケージ内で羽ばたいたり、脱走を企てるようになりました。ただ、残念なことに昨日の時点では、やや大きめのムロアジを必死にくわえるものの、飲み込むことが出来ませんでした。今ひとつお腹いっぱいだったのか?もう少し観察が必要です。首負傷のオナガミズナギは、まだ生きています。傷は大きなかさぶた状になって、翼も次第に生えてきていますが、だいぶ成長が遅いようで、体重も軽いままです。今、奥村グランドにはムナグロやキョウジョシギがまとまって降りています。このムナグロも衰弱個体の持ち込みや、交通事故情報が3件続きました。渡りの過酷さを物語っています。さらに、1日の晩には、チュークリン(ねずみ捕り)にべったりとくっついてしまったイソヒヨドリ♀も搬入されました。粘着力は強力で右翼と尾羽のほとんどがダメになりました。さらに胸や喉もとのダウンもとれてしまい。スカスカ状態になりグッタリしていました。しかし、たいした生命力で、回復すると思っていたムナグロがあっさりと死んでしまったのに、こちらのイソヒヨは翌日には、止まり木にとまっていました。長くなりましたが、今日は写真だけでも続けてご紹介しましょう。

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舌を抜かれたガーコ

昨日(10月28日)夕方、18時に父島二見港に入港予定というMissPAPAYA号から連絡が入りました。聟島列島の海上で弱っているような、様子のおかしいカツオドリを見つけ船に乗せたとこのこと。すでに暗くなったとびうお桟橋に駆けつけると、今年の巣立ち鳥♂が1羽。首の下に傷があるほかは、怪我もなく、翼力はあるものの、大変に痩せており影響失調状態でした。この時期、海上には今年産まれのYoungたちが、まだおぼつかない飛行で必死に魚を追っています。「こいつも、餌とりが下手で、ばてているところを、たまたま拾われたのだろうか、ラッキーなガーコだ」と思いながら、口の中を覗くと、舌がありません。正確には小さな根元の痕跡を残して切断されています。首回りの傷からも考えると、餌をとれない若鳥が、漁船の餌を狙って釣られてしまったのでしょう。魚と針は運良く外れたか、あるいは外してもらえたのでしょうが、その際に口内に大怪我を負った、と想像されました。カツオドリ本来の嘴の器用さを考えれば、嘴だけで魚をつかみ、飲み込むことも、訓練次第では可能になると思われます。
Wanted ムロアジ・イワシ・雑魚など