最新情報

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アカアシカツオドリは、船舶のマストなどに降りるのが大好き。

いつも、海鳥情報や鳥の保護でお世話になっている観光船の船長さんから、「船にアカアシカツオドリが乗ってきた!」との連絡がありました。聟島列島のドルフィンツアーの帰路、船に近づいてきたアカアシカツオドリが、船長のすぐ後ろのアームにとまり、そのまま一緒に父島までやってきた! というのです。「いままで、長年船長をやってきたけれど、船長冥利に尽きるよ! お客さんもみんな大興奮だったよ」と、興奮気味に船長が話してくれました。そりゃ、そうでしょう! すぐ後ろに真っ白な大型海鳥を従えて? 船を操船する気持ちは、最高だったことでしょう。「万が一、弱っているようだったら、お願い」という笑顔の船長さんでしたが、夕方の父島湾内に係留された船でしばらく翼を休めると、元気に何処へか飛び去っていきました。

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何羽ものメジロたちが、
1日じゅうここ(バナナ)を離れない。

台風の続編です。山では吹き付けた潮風のために、数日で潮枯れがはじまり、1週間たたずに、枯葉だらけの山になってしまいました。同じく台風で叩かれたバナナを事務所につるすと、食料難のメジロたちが一斉に集まってきました。

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台風通過後の天候回復を待ち放鳥されたシロハラミズナギドリ

台風の襲来で、海じゅう島じゅう もみくちゃ になってしまいました。この時期にしては珍しいシロハラミズナギドリの保護も、台風のせいかもしれません。

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背中に深く、爪傷が入っている

ネコに襲われているところを運び込まれたキョウジョシギは、背中に深い傷を持ち、息も絶え絶えでした。背中側に肺などがある鳥たちは、ここへの一撃は致命傷になることが多く、まず助かりません。渡りの途中の小笠原。干潟が拡がり、捕食性の外来哺乳類のいなかった時代は、夢のような中継基地だったのかもしれません。なんとか、減らしたい被害です。

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写真は聟島周辺を飛ぶコアホウドリ
(保護個体ではありません)

6月のこと、聟島列島で観光クルーズ船の船長さんコアホウドリを保護しました。浜辺に打ち上げられた状況で、かろうじて立っていましたが、極度の栄養失調があり、当研究所に運び込まれてすぐに自力で立てなくなりました。竜骨突起周辺の肉はほとんどなく、傾眠傾向にありました。鳥類に詳しい獣医さん〔内地〕のフォローも頂いてスタッフが懸命なケアを続けましたが、呼吸器系の疾患も併発し、残念ながら野生復帰はかないませんでした。小笠原諸島の聟島列島には、20組ほどのコアホウドリが繁殖しています。現在、アホウドリの人工繁殖地誘致作戦で、大きく脚光を集めている同所ですが、もともとコアホウドリやクロアシアホウドリが繁殖していたことが、誘致作戦を小笠原で行うことの決め手の1つになりました(他の理由:かつてアホウドリの繁殖地であったこと、2000年以来1羽の自然飛来が継続確認されていること、伊豆鳥島と近いこと等)。ところで、この聟島列島のコアホウドリ。日本では唯一と紹介されていますが、実は本種の分布する北太平洋内では、西側唯一の繁殖地となっているのです(メインは東側のハワイ諸島)。IBOでは2002年より聟島列島のコアホウドリとクロアシアホウドリにカラーリングを使った標識調査を続けています。残念ながら保護鳥の野生復帰はかないませんでしたが、小さいながら、とても貴重な小笠原のコアホウドリも大切にしたいものです。