最新情報

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外来種代表のモクマオウ。大きな被害にも群を抜く
再生力で復活し、さらに在来種を圧迫してゆく。 

猛烈な台風14号が、9月22日から23日にかけて小笠原諸島を襲いました。915〜920hPaという、小笠原でも聞いたことがないような強さで、厳重な台風養生の上で、静かにこの台風の接近を迎えました。通過後3日たった今でも、島内は朝から台風の片づけ・・・片づけ・・・。一部の地域では、まだ電話、TV回線等に問題があるようですし、母島では主要都道が倒木の影響でまだ通行止めとなっています。いた場所、高さ、風の角度、住居の状況などにより、印象も異なるようですが、島で大多数の人が住む集合住宅に住む私の家は5F(最上階)の南向きの角部屋だったため、台風通過時には、雨戸が枠ごと抜けるか?というような暴風が、ドシン、ドーンと何度も叩きつけました。人命にかかわる事故等がなかったのがホントに良かったのですが、その爪痕は深く、当分の間、島は復旧作業に追われそうです。ちなみに、台風とかちあった おがさわら丸(前便)が欠航したため、すでに台風前より、島では生鮮食料品は底をついていました。野生の生物にとっても、特に陸鳥、陸獣にとっては深刻な餌不足によるサバイバルが始まりました。外来生物との競合、競争も、このような時こそ激化するものと思われます。住んでいる動物を含め、山全体が弱っています。次の台風が当分こないことを祈るばかりです。

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ツバメは、今、父島、母島に結構いるようです。

ツバメ が運ばれてきました。父島の海岸で弱って動けないところを保護されました。
残念ながら、運ばれるまでに死亡。先日のセイタカシギに負けない? 激やせぶりで、最後の最後まで力を振り絞っていたのでしょう。雨や、風に、照りつける太陽、時にはこの間のような大きな台風。海を越える鳥たちの過酷な「渡り」には、危険がつきものです。

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母島で、衰弱したアカアシシギが保護されました。左足を負傷しており、衰弱が激しく残念ながら死亡しましたが、過去に記録があるものの、小笠原での観察は大変に珍しいことです。

Thanks TADACHIさん

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この目で見たい イワミセキレイ 撮影:渡辺溶

鳥見情報が続きます。昨日(2006年9月6日)に父島の自然水系で、イワミセキレイが目撃され、写真が撮られました。小笠原初記録ではありませんが、大変マレな旅鳥、というか迷鳥でしょう。私もまだ、写真以外では見たことがありません。スズメサイズより、さらに小さくて、トコトコ歩く。他のセキレイ類と異なり、本種のみが尾を左右に振る、などなど、この目で確認してみたい。台風前後の迷鳥の場合、1カ所で目撃されると、アチコチで複数羽がチラホラという場合が多いもの、みなさん、水まわりでは注意して!

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海面を飛ぶキョウジョシギ

今、父島の平地には、キョウジョシギ、イソシギ、ムナグロ(夏・冬羽のまだらで面白い)などが、ポツポツと見かけられています。そう言えば、今朝は父島清瀬でホトトギスの声を聞きました。直前で大きくそれて、ホッと一息の台風12号ですが、これからも、いろいろな置きみやげが見つかるかもしれません。
また、昨日の朝からウスバキトンボの大集団が、海を越えて小笠原諸島周辺にも到達した模様。町中、山中、海の上もトンボだらけになりました。まだまだ、泳ぎ放題で、夏真っ盛りに見える小笠原ですが、影絵のように緩やかな季節の移ろいを、毎年、死滅回遊を繰り返すトンボ達に知らされた気分です。