最新情報

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台風で父島に迷い込み、保護されたガーコ、いやカツオドリを無事に放鳥しました。ご飯を食べて体力をつけ、怪我もないことが確認されたガーコ。お昼すぎに宮乃浜へ連れて行きました。すっかり透明度を戻した輝く景色。でも、裸で泳ぐ観光の方にはわからないかもしれませんが、少しヒヤッとする風。もう真夏ではないのだなぁ、と感じました。さて、ガーコくん。しばし、お家となっていたダンボールをよじ登るや、熱心に海と周辺を大観察しました。そして、大きく羽ばたいて・・・・・とはいかず、フワッと浜辺に降りると、波打ち際まで、モンローウォーク。少し佇んで、そのままwater in 。あとは、ハクチョウボートのように、足こぎで進んでは、すこし羽ばたき、ちょっと先へ着水。また、足でこいでは・・・・の繰り返し、兄島瀬戸手前まで進んだところで、ようやく落ち着いたのか、ドタバタ、あばれて、大・海水浴を開始しました。多くの海鳥の保護個体が、放鳥後に海水浴&羽繕いに熱中します。時には30分以上も。終わった頃には、浮力が大アップ。荷物を積んでいない船のように浮かび上がります。羽根の防水、保温能力などを取り戻すために必要なこの儀式ですが、知らない人は海鳥が溺れているように、見える場合もあるようです。特にカツオドリは、白いお腹を反転させて豪快にバタバタするので、はじめてみる人はビックリしてしまいます。さて、ガーコくん、羽繕いをしながら、ゆったり東へ流れていきました。

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27日の朝、父島扇浦から「ふだん見かけない鳥を保護!」との連絡を受けました。緑色の特徴的な足、まだ幼鳥ですがバンでした。周辺からも情報があり、25日にやってきた台風12号通過後から、親子連れが目撃されているようです。1990年代から、同じような幼鳥がたびたび観察され、父島への定着が疑われている鳥です。しかし、これまでピヨピヨサイズの明らかに飛翔能力のないヒナの親子連れは目撃されていません。・・・・・やはり、台風や低気圧等で時々とばされて、あるいは渡ってくるのでしょうか。残念ながら保護鳥は28日に死亡しました。野生動物にとって台風は、厳しいハードルです。観察されている親子連れには生き残って欲しいものです。

Thanks Yukino&Nori-san12

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今年生まれの元気な鳥です

台風12号襲来のどたばたの中で、ガーコこと、カツオドリが父島で保護されました。まだ、お腹のあたりが暗褐色で、今年生まれの若鳥です。実は今年、小笠原諸島では、多くの島々でカツオドリの巣立ち数が少なかった可能性があります。原因はわからず、未だ調査中ですが、今年生まれの貴重なガーコ。天候が回復したら、生き抜けよ!と念じつつ、海へ帰すことといたしましょう。

Thanks 明老会 HAGAsan

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岐阜大ブースなどでは、かつてワイルドライフ
リハビリテーション研修(日本野生動物医学会)で
教えて頂いた淺野先生に大変お世話になりました。
ありがとうございました。

9月18日から岐阜大学で開かれた、日本野生生物保護学会、哺乳類学会の合同大会に参加してきました。保護学会では、以前このコーナーでもご紹介した、2008年1月に父島で開催したアカガシラカラスバト国際WSについての報告、哺乳類学会では、オガサワラオオコウモリや、山域におけるネコ対策についてのポスター発表をしました。また、写真のように会場にブースをおかりして、ハトWSのファイナルリポートの販売も行いました。内地の猛暑を恐れていましたが、ちょうど若干暑さもやわらいだ頃の上京となり、助かりました。小笠原から外に出るのは、なかなか大変ですが、他地域で、研究や保全活動に取り組む多くの方々とお会いできて良い刺激を頂きました。また、帰りには強行軍で、鳥学会の最終日も足をのばしました。上記3学会に、日本野生動物医学会を含めた野生動物関係の4学会が、毎年9月に開催されます。たいてい、バッティングしてしまい、小笠原かわざわざ上京する者にとっては残念に思います。今後の狭い我が国の生態系保全を考えると、学際的な交流が不可欠に思われます。

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観光のピークをすぎて、静かになった宮乃浜にて

7月下旬まで、驚くほど低かった海水温も徐々に上がり、8月に入って以降は、数日をのぞき、「あつぅ」と空を仰ぐ夏日が続いています。しかし、ニュースによれば、今年の内地の暑さは異常なようです。「暑かった・・・」と言って戻ってくる島民の姿がチラホラしはじめた今日この頃。いつものように小笠原の島々では夏繁殖の海鳥たちの「ふ化」が始まりました。昨晩、警察署付近に不時着し、保護されたこのオナガミズナギドリも、子育ての真っ最中かもしれません。幸いにも外傷もなく、その後のトラブル(ネコに襲われたり、車にひかれたり)にもあわなかったミズナギくんは、元気に海に戻っていきました。