最新情報

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とにかく黒い。

さらに上を行く大珍客が続きます! 見たことがないミズナギドリが保護されました。小笠原初記録が間違いないであろうこの海鳥。セグロミズナギのはるか上ゆく黒色感(とにかく黒い!)に、目まですっぽりの黒帽子、目の後ろの白い切れ込み、黒ライン状の足付け根の羽毛など個性的。小型ミズナギドリ類の分類には混乱がつきものですが、外観特徴や計測値からはハワイ諸島などで繁殖する Newell’s Shearwater が疑われます。今のところ特定には至っておらず、現在、複数の専門家と情報交換中です。

Thanks Doi夫妻

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町に迷い込んだアナドリが保護されました。大きな怪我もなく、海へ戻りました。10月はアナドリの巣立ち期です。父島列島の南島と東島は、小笠原群島で最大のアナドリ繁殖地となっています。親鳥は一足はやく飛びさっており、この鳥は今月巣立ったばかりの幼鳥で、不慣れなうちに町の灯りに吸い寄せられ、人の生活圏に迷い込んだ可能性大です。うまく仲間に行き会えますように。

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今日は、街への不時着により保護していたシロハラミズナギドリを別件の船上より放鳥しました。繁殖への飛来にはまだ少し早いかんじ。これも台風による影響かもしれません。

Thanks 紀さん

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腹からの写真

台風14号あとくらいから、父島湾内などで白いアジサシの目撃談が相次ぎました。「キョクアジアシでは?!」との話しもあり、回収時にはだいぶ興奮しましたが、今回の事例は目撃談を彷彿とさせるものの、(ただの とは言っては失礼)アジサシでした。でも この(ただ)アジサシの記録じたいが、小笠原では珍しいものです(現在、過去履歴調べ中)。また、なんせあの台風です。もっとちがうアジサシ類が迷い込んでもおかしくありません。目撃鳥は本物かもしれない。要注意です。

Thanks OWA

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記録的な台風14号通過後に父島属島(海鳥調査時)で
見つかった、熱帯性大型海鳥コグンカンドリの死体
20060928撮影

お久しぶりです。1月以上開きました。いつも不定期更新ですいません。この間は記録的な台風14号と、連続して大きな被害をもたらした18号があり、海鳥、迷鳥の不時着も相次ぎました。山では木々が葉を飛ばし、実を飛ばして、野鳥やオオコウモリの餌不足の秋を迎えています。メモはとっていたのにHPへの更新が遅れました。これから少し日をさかのぼって、この間のレスキューを写真ラッシュでお伝えします。一挙更新でごめんなさい。