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 ごぶさたしました。10日近くお休みしてしまいました。この間、新しく持ち込まれる鳥はいなかったのですが、日々成長するガーコ(カツオドリ)に追われて、UPが遅れてしまいました、すいません。9月23日現在、ガーコはかわらず健在です。9月初旬より始まった羽ばたき練習は、12日ころから本格的なものになり、これまで落ち着いていた飼育スペースから、突然に脱走を繰り返すようになりました。そこで、巣ペース を広げて高台をつくり、ジャンプ等、飛行のまねごとが出きるようにしました。しかし、落ち着いたのもつかの間。14日ころには、すでに新しい囲いも飛び越えてあたりを徘徊するようになりました。このころには、お腹の茶色(成鳥では真っ白)を除けば、もうすっかり成鳥同然にまでになり、いつ初飛行してもおかしくない。という状態になっていました。

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ガーコ(9/3撮影)

本格的羽ばたき練習開始! 数十秒毎の繰り返しですが、風がくると、そちらに向かいさかん力強い羽ばたきをします。時には、足が、少しだけ持ち上がることもありました。ドンドン練習して、飛ぶための筋力をつけなければなりません。いよいよ最終ステージの始まりです。

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ガーコ(9/2撮影)

続けてガーコ10の同日撮影写真。迫力の正面顔。頭の上にちょぼっと「白綿毛」が残ります。
正面から見たときに両目が写っているのがこの写真のポイント。カツオドリは、距離感に優れた双眼視ができるタイプの鳥なのです。

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ガーコ(9/2撮影)

ガーコの成長に紹介が間に合わず、この撮影日は9月2日です。前回「ガーコ9」から2日後の撮影です。真っ白なヒナ(風切りのみ黒)で保護されたのが8月6日。あれから一ヶ月かからずに、ほとんど白い綿毛は抜け落ちて、巣立ちへの準備の必要性を感じさせる姿になりました。首部の成鳥羽の成長がやや遅いものの、全身褐色、ぐっとスリムになってなんだか、「ウミウ」のようです。南島のカツオドリ巣立ちは例年9月下旬〜10・11月まで続きます。わがガーコの順調な成長具合を見ると、もっとも早い巣立ち組・9月下旬とほぼ同じペースになりそうです。

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私ののど見える?

繁殖中の親鳥は、ヒナへの給餌で大忙しです。父島周辺での最大の繁殖地は南島です。繁殖期に餌とりのために、親鳥がどれくらいの範囲を飛び回るのかはまだわかっていません。しかし、南島、父島の周辺で、ごくふつうにカツオドリのダイビングを見ることができるので、意外に近場で充分な餌が採れるのかもしれません。なるほど、この時期の小笠原の海には、イワシ類(ミズン)や、トビウオ類、そしてムロアジ(クサヤムロ)が、大群となって溢れています。カツオドリのヒナは通常親鳥から口移しで餌をもらいます。親は飲み込んできた魚をそのまま、逆流させてヒナに与えます。最近このコーナーの主人公となってしまっているガーコは、人の手から魚をもらいます。動画をお見せできないのが残念ですが、びっくりするような丸飲みの早業です。その際、威力を発揮するのは、この巨大なのど。がばっと大きく開いたかと思うと、どんな魚も、そのまま丸飲み! 膨らんだのどで、しばらく魚の形がわかるときもあります。また、汗がかけない(汗腺がない)暑さ対策として、この大きなのどを広げて、おまけにブルブル振るわせて、放熱するなんて、技もあります。でも、写真はただの寝起き、大あくびのガーコでした。