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ピントがカゴに・・・・

ここのところ当研究所には、中期の居候が複数おりました。激突(車)メジロ2羽、激突(電線)オナガミズナギドリ1羽、絡まりオオコウモリ1頭。今週になって、オオコウモリが無事に野生復帰、そして今日メジロも1羽戻りました(1羽は死亡)。残るのは昨晩運ばれてきたイソヒヨドリのヒナ(ネコに襲われた)と、5月19日にやってきたオナガミズナギドリになりました。メジロ以外については、また改めてご紹介します。

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写真は、車にぶつかって
運ばれてきたメジロです。

車道を低く横切って、車に接触するメジロが増えています。梅雨開け間近の島は、まるでサウナのように湿気が すっぽりつつんでいます。羽根アリが飛び、虫も低く飛び、シロヒトリに桑がやられ(地面に毛虫が落ちて)、朝の路上には、夜シロアリに集まって、そのまま車にひかれたヒキガエルが沢山出現するこの季節。メジロも、ヒヨドリも、イソヒヨドリもノスリも、地上に降りる姿を良く見ます。

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昨夜のこと、「港付近に海鳥が」との連絡を受け、駆け付けると、今年何羽目だろう!? と言いたくなるシロハラミズナギドリが待っていました。港湾の強い照明に不時着したもようです。小笠原は、急速に梅雨開けにむかっている気配です。今年は、いろいろな気がかりがあるので、出来る限り太平洋上に梅雨前線がとどまればよいなぁ などと考えていましたが、うらはらに例年にない、早い梅雨開け、逆に内地には梅雨入りになりそうです。保護の翌日、梅雨開けを感じさせる海空へ、元気にシロハラは飛んでいきました。

thanks MIYUKOさん

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毎年、5月の連休頃から梅雨開け頃までは、イソヒヨドリのヒナが、あちこち、ピョコピョコ動き回る季節です。ちっちゃな羽根が生えてきて、親の姿を追いかけて巣からポーンと飛び出してしまいます。地面をよちよち移動する姿は、あぶなっかしく、思わず「拾ってきた」ということがおきるのも、この時期です。しかし、これは鳥と生まれた宿命で、この時期を生き延びてこそ、みな成鳥になっていくのです。親鳥は、補助輪付きの自転車で行動半径を拡げた人間の子供のごとく、ちゃんとヒナの動きを認識していて、ヒナの居場所に餌を運び続けます。ヒナはまだまだ小さいので、一日に何度も何度も給餌を受ける必要があるのです。さて、そんな時、ヒナの近くに人が現れると、親鳥には脅威となって子供に近づけません。親鳥は多くの場合、人が気付かない高台や、遠くの電線に退いて、様子をうかがっています。この時期、動きまわる鳥のヒナを見つけたら、すぐにその場を立ち去ることが、その鳥を助けることになるのです。この時期の保護は、「誤保護」や「誘拐」と言われるのは、このためです。どうしても気になる時には、近くの木に乗せてやり、すみやかに その場を離れましょう。(広場で子供達が遊んでいて芝地でヒナを見つけたような場合には、大人が木の上にのせてから、ヒナのいない側に子供達と移動して、遊べれば理想的です。)もちろん、怪我をしている場合、ハプニングで巣が落下した場合、交通事故やネコによる捕食の危険がある場合などは、ご連絡くださいませ。この時には、どこに巣があったか、どこで保護したのか、という正確な場所も控えてください。野生に戻すために不可欠な情報になります。野鳥一般に言えることですが、警戒心の薄い小笠原の鳥では、とくに「人が接近しても大丈夫」と思い込みがちですが、実は、人がいる のと いない のとでは、鳥の行動は大きく変わります。とくに子育てなどの繁殖時期は、信じられないほどナーバスになり、影響は生死に直結することもあります。そして、大概、人はこの変化に気づきません。近づかないで守る、ちっちゃな島で野生と共生する上で、大切なテクニックです。

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シロハラミズナギドリのラッシュです。すでに梅雨入りしている小笠原ですが、今日は梅雨の中休みとなりました。このコーナーでも書いたように、小笠原諸島内で現在確認されているシロハラミズナギドリの繁殖地は、南硫黄島のみです。今は、まさに産卵時期のはずです。そう言えば、Bonin Petrelの英名を持つこの海鳥ですが、返還前の米軍統治時代には「ウィロ(ゥ)ウィロ(ゥ)」とも、呼ばれていたそうです。響きのあるいい名前です。